(作成中)夏合宿② 裏銀座縦走(2016年8月1日~6日)

1日目

 

夏合宿1日目、成城大学で集合。約5時間半バスで移動して、夏合宿の出発点である新穂高温泉へ向かいます。初日は雨予報でしたが、バスが到着した時は晴れ。しかし、晴れた喜びも束の間小雨が降ってきました。
新穂高温泉からは約1時間の時間の平坦な道を歩きます。昨年は猛暑でつらかった道ですが、雨の助けもあり、意外とすんなりとわさび平小屋に着くことができました。雨が降っていたので初日の夕飯はテント内で作ることに。メニューはポークビーンズ。好評だったようで良かったです。明日はついにアルプスの山々に入っていきます。(内藤)

 

2日目

 

夏合宿2日目、3時起床5時出発、お馴染みの345(さしご)で朝を迎えました。夜中は雨が降っていましたが、朝は晴れ曇り、涼しくて登りやすい最高の天気になりました。今日の山場は何と言っても小池新道。1000メートル近いの高低差を約時間で登る道です。○○新道と聞くと、去年の笠新道の悪夢が蘇ります。しかし、登ってみると予想外に楽な道。とても歩きやすい道であっという間に登り切ってしまいました。小池新道を超えると双六小屋はすぐそこです。(個人的な話ですが、私、ナイトウは双六小屋に着く直前に岩に臀部を強打し、この日以降仰向けで寝れない体になってしまいました。油断は禁物ですね。)後味が悪い話の口直しのようになってしまいますが、双六小屋から見た星空はとても綺麗でした。(内藤)

 

3日目

 

夏合宿3日目、昨日までのぐずついた天気が嘘のように思えるほどの快晴から始まりました。この日は双六小屋から三俣山荘まで行き、そこから鷲羽岳をピストンするという行程でした。双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳と3つの山を登りますが、行程がそこまで長く上鷲羽岳はピストンということもあり皆の足取りがとても軽そうでした。歩きだしてからしばらくすると彼の力なのか?笑ガスり始めてきました。双六岳についた頃には辺りは真っ白。寒さもあったので素早く記念撮影をしました。双六岳からしばらく歩くとまた景色が開け、絶景を見ながらののんびりとした稜線は最高でした。この時私のいた隊は偶然にもブロッケン現象なるものを見ることが出来、とてもラッキー!これなら頂上でいい景色が見れるのでは!?と思ったのもつかの間、またもやガスり始め結局三俣蓮華岳も真っ白な背景の中記念撮影。その後ほぼ行程時間通り三俣山荘に到着し、鷲羽岳に向かいます。皆荷物が軽いからか結構な急坂も軽快に登り進め2時間かかるはずがおよそ1時間ほどで着きました。頂上の景色はというと彼の力は本物です。真っ白でした。明日はこの合宿メインといえる雲の平!どんな景色が待っているのか期待をふくらませ就寝。(中曽根)

 

4日目

 

夏合宿4日目、朝から天気が良くさらに雲の平に期待が膨らみます。この日は三俣山荘から雲の平キャンプ場までいき、サブザックでアラスカ庭園に行くという行程でした。黒部源流標からの登りも難なく登りきりそろそろ日本庭園が現れてはおかしくないはずがそれらしき場所がありません。地図を確認すると、なんと通り過ぎているではないですか!気を取り直し、1番綺麗と言われるスイス庭園に寄り道。薬師岳を一望でき、本当に美しい景色でした。ここまでは良かったんです。その後キャンプ場に着き、この日の目的地アラスカ庭園に向かいます。せっかくなので祖母岳に登ったのですが、綺麗な木道で整備された道を淡々と歩いているとあっという間に到着。頂上も頂上らしからぬ雰囲気で皆のテンションが下がります。それに加え雲行きも怪しくなってきたので、急いでアラスカ庭園へ。永遠と続く木道を進み、アラスカ庭園に到着したのですが、このときの衝撃は忘れられません。全員即Uターン。この日は教訓として庭園を目的地にしてはダメということを学びました。(中曽根

 

5日目

 

夏合宿5日目、雲の平キャンプ場から烏帽子小屋までの実働時間およそ8時間。恐れていた日がついに来てしまいました。この日も朝から快晴。まず向かうのは祖父岳。昨日の祖母岳があったため全く景色は期待してなかったのですが、頂上に着いてみると絶景が広がっていました。槍ヶ岳、薬師岳、雲の平など山々を一望できる大パノラマで、皆テンションが上がりました。しかしここからが地獄の始まりだったのです。アップダウンが激しく、とにかく野口五郎岳が遠い!ようやく着いた時には予定時間より2時間もオーバー。そこからヘトヘトになりながらも歩を進めていると、見たことのある姿が前から歩いてくるではないですか!先発隊として行って頂いていたゆうくさんです!あまりにも私達が遅いため様子を見に来てくれました。心配されていたテン場も無事確保出来たようで、本当に感謝です。ここでなんといっても驚いたのが、先発隊の4人が烏帽子小屋に到着した時刻!なんと10時半過ぎ!驚異の体力です。結局全員が烏帽子小屋に着いたころには16時を回っていて、急いで夕食を済ませ最終日に備えます。(中曽根)

 

6日目

 

夏合宿6日目、いよいよ最終日!この日は烏帽子岳をピストンしてから三大急登であるブナ立尾根を下ります。荷物が軽いからかあっという間に烏帽子岳に到着。烏帽子岳は名前の通り烏帽子のようにとんがっていて、大きな岩がいくつもありスリル満点。それがまた楽しくて、最終日に最高の山に来れたと思います。ここで思いもよらぬ偶然で、OBの方にお会いしました。烏帽子岳を後にして、ついに三大急登を降ります。皆脚がつらそうでしたが、温泉に思いを馳せもくもくと下り続けた結果、絶対予定時間をオーバーするだろうと思っていたのに全隊が予定時間よりも早く高瀬ダムに着くことが出来ました!

 

 この6日間行動中雨に降られることもなく、3日目からは毎晩満天の星空。朝日や雲海といった山の素晴らしい景色を堪能できた上、大きなトラブルもなく全行程終えることが出来て最高の夏合宿になったのではないでしょうか。この経験を活かしこれからの山に繋げていきたいです。(中曽根