1日目

 金曜日の授業を終えて、バスタ新宿から駒ヶ根駅は向かいます。到着は夜九時半ごろ。一年生は初めての駅ビバでしたが、みんなよく眠れたようです。

2日目

 4時に起床し、5時にタクシーで北御所登山口へ向かいます。途中の山道ではなんと天然記念物のカモシカの親子に出会いました!雨が降る中、いよいよ登山スタート。蛇腹沢登山口からうどん屋峠を経由して、ゴールの駒ケ岳頂上山荘を目指します。はやくやまないかなあ、なんてお喋りしながら、雨でぬかるみ、川のようになってしまった道を歩きます。コンディションは最悪でしたが、みんなの頑張りのおかげでうどん屋峠につくころには30分ほど巻くことができました。まだまだみんな元気です。このまま最後まで頑張ろう!と気合を入れなおしました。

 

 が、本当の地獄はここからだったのです・・・。後半からは稜線に入ります。左右に遮るもののない場所で私たちを襲ったのは、横殴りの激しい雨と風!体温は奪われ、大きな雨粒が容赦なく叩き付けられます。励ましあおうにも暴風で声が聞こえません。雲と霧で視界も悪く、足元しか見えない中、ようやくゴール手前の宝剣山荘が見えてきました。後続の隊との距離などを考慮し、小屋の方のご厚意にも甘えてすこし休ませていただきました。

 

 さて、目的地までもうひと踏ん張り。ついに頂上山荘に到着しました。長かった・・・。手早くテントを設営し、夕食の支度です。メニューは鳥の照り焼き。ふっくら炊けたごはんとの相性は抜群で、疲れ切った心と体を元気づけてくれました!

3日目

 いつも通り、3時起床の5時出発。雨風の音はもう聞こえず、外の天気に期待しながらテントを出ると、昨日の悪天候が嘘のようにきれいな朝焼けが広がっていました!「晴れた!」と全員が嬉しそうに声を上げ、準備を終えていよいよ主峰・木曽駒ヶ岳の頂上へ。

 山頂ではもうテンションMAXです。これぞワンゲルの醍醐味!言葉にできないほどの美しい景色がみられました。あの暴風雨はこのための試練だったのです。雲海の大パノラマを眺めながら、主将の佐藤さんがふりかけご飯を食べていたのが面白かったです(笑)きっと日本一眺めのいい朝食だったでしょう。

 

 壮大な風景に名残惜しさを感じつつ、前日のルートを逆走する形で下山します。残念ながら、がけ崩れの影響で予定していた宝剣岳には行けませんでした。昨日と打って変わって穏やかな天候のなか、トラブルもなく、無事に北御所登山口まで帰ってきました!

 温泉で体を癒し、ルート変更の分時間に余裕があったので、名物なんかを食べたりしながらバスを待ち、午後10時過ぎに新宿駅で解散となりました。

 

6月山行を上回る悪天候となり、各々準備不足などを痛感した合宿となったかと思います。次はいよいよ夏合宿!反省を活かし、ぜひ成功させましょう!