夏合宿 ~北岳・間ノ岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳~ (8/1~8/6)

1日目 (8/1)

 ついに始まりました夏合宿@南アルプス!いつもお世話になっているバスタ新宿からバスに揺られて2時間、甲府駅が見えてきました。ここに来るといつも、あぁこれから下界と別れて山に入るのだなぁ(しみじみ)と感じますね。

 今日はバスを乗り継ぎ長衛小屋を目指します。3日間お世話になるわけですが、広い!綺麗!なあまり、夏合宿中ずっとここにいたいなぁなんて思った部員も多いのではないでしょうか。この日は我が家流チキン焼きを皆様に振舞ったわけですが、美味しそうに食べてくださったので120個余りの鶏肉が浮かばれました。そして毎度のことながら1年生の米炊きが最高すぎて感謝感謝です、天才!明日からの山行に思い巡らし今日は就寝です。

2日目 (8/2)

 今日から始まる早起き生活。本日は3時に起床し向かうは甲斐駒ケ岳です。女子部員の中には去年の10月山行で行った人もちらほらいますが、この夏山ではまた違った表情を見せてくれたことでしょう。 

 サブザックを背負いいざ出発!甲斐駒ケ岳の特徴といえば、なんといっても白肌スベスベのザレ場なわけですが、これに足を取られ苦戦している部員も結構見受けられました。長い森林ののち砂を抜ければそこは山頂。この合宿初めての山頂に、部員の喜びもひとしおでした。

 かなり日差しが出ていたからか、体調不良の部員も少々見受けられましたが、全体的にこの山行は楽しいものだったのではないでしょうか。みんなで仲良くパスタを茹でたり長衛小屋の川で遊んだりして2日目は終了です。

3日目 (8/3)

 3日目の行程は、2日目とほぼ同じコースタイム・サブザックで、目指す山は仙丈ケ岳です。この山は通称「南アルプスの女王」とも言われているのですが、まさにその名にふさわしく、堂々と、かつ美しい悠然とした佇まいを感じさせる山でした。

 私は個人的に、仙丈ケ岳が目の前に広がるロケーションでの稜線歩きがこの合宿で一番楽しかったことをよく覚えています。晴れ晴れとした空にどこまでも続きそうな緑豊かな道。そんな一面もあれば、ちょっとしたクライミングのような岩肌を登ったり降りたりする道もあり、まさに夏山の醍醐味とはこれのことなのではないかかと終始ワクワクしていました。

 ちょっとした階段を上り山頂に到着。見渡す限りの山々に囲まれ皆思い思いのひと時を過ごしました。

 下山すると、髪を洗ったりお菓子を冷やしたり、昨日と同じように川の恵みを受けている人が多かったですね、今日であと半分です!

4日目 (8/4)

  この日は昨日おとといとは打って変わって、林道などを歩いて両俣小屋へと向かうことに。ですが最初の1時間で歩いたのはアスファルトで舗装された道路……そしてすぐ横を颯爽と通り抜けていく路線バス……。自転車が欲しくなってしまうような道のりでした。できれば電動のやつが。その後はひたすら林道を歩く事約2時間。着いた先には、これまでの疲れを文字通り吹き飛ばしてくれるかのような見事な清流が。その更に奥にある木洩れ日の差す森の中に、穏やかに両俣小屋は佇んでいました。

  その後、身体の不快さに耐えかねた一部の人々は川で身体を流すことに。キンッキンに冷えた水を浴びて心も身体も爽快になったとか。その時の写真をここにも載せたいところですが……。有り余るセクシーさで公にすることが憚られる為、ここでは自重致します。楽しみにされていた方、申し訳ございません。

5日目 (8/5)

  両俣小屋を去るのは名残惜しいですが次なる目的地へ。個人的に、両俣小屋はとても雰囲気が良く、私にとってお気に入りの山小屋の1つになりました。また行けたらいいなー。  
  話を戻して……今日は仙塩尾根を通り、間ノ岳へと向かいます。ですが序盤からいきなりの急登。それを登りきった後も、緩やかな登りがひたすらに続きます。何とか登っていくと目の前には三峰岳が。そこでふと、後ろを仰ぐと仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が望めました。数日前にはあの山々の頂上に居たのだと思うと、少し感慨深い様な、そんな気持ちになりました。しかしそれも束の間、三峰岳から間ノ岳までの道のりはとても大変でした……。そんなにキツくないだろうと高を括っていたのが悪かったかもしれません……。反省です。そうして着いた間ノ岳はなかなかに広い山頂を擁していました。上手ーく整地したら野球場くらいは作れるんじゃないかと思います。そして遠くに見える富士山を横目に今夜の宿泊先、北岳山荘へと向かいました。

6日目 (8/6)

  長かった夏合宿も今日で遂に最終日。残すは北岳のみとなりました。ここまで来たら後は頑張って登って、そして下りるだけです。しかし北岳山荘のトイレはハイテクですねー。中に入ったらキャトルミューティレーションされそうというか……。ターミネーター感というか……。そこはかとないサイケデリックな雰囲気を醸し出していてびっくりしました。「あれ?ここって山の上だったよな?なんでこんなに不釣り合いな物が?」と、思ってしまうほどです。そんなことを思いつついざ頂上へ。稜線は風が強く、骨身に沁みる寒さでしたが、ここは堪えて歩みを進めます。そうして北岳の頂上に到着です。そこからの景色はとても開放感に溢れており、私に、ここに来て良かったと思わせてくれました。更に頂上には1株の花が。可憐な佇まいにも関わらず、過酷な環境を生きるその姿はとても生命力を感じさせます。因みにこの花、色々と頑張って調べてみたところ、多分シロバナタカネビランジという種類だと思うのですが……。詳しい方、どなたかいらっしゃいませんかね?その後は肩ノ小屋に寄ってバッジを買いつつ、無事に全員下山することができました。
  今回の山行、1年生にとっては初めての長期山行でしたが、この山行で得た経験をこれからの山行で活かしてもらいたいです。また、この山行に参加した皆さんにとって、この経験がいい思い出になったのであれば、計画した私としてもとても嬉しいです。助力して下さった先輩方、参加して下さった皆さん、本当にありがとうございます。お疲れ様でした!