夏合宿〜黒部五郎・鷲羽・笠〜

1日目

やってまいりました!夏合宿1日目です!!

朝早くから成城に集まった面々の中には4年生の顔もあります。一緒に山に登る機会がない4年生と同じ山に登れるのは本当に嬉しいです!見送りに来てくれた先輩方からの差し入れをもらいいざ出発!!バスは、私たちをこの山行の出発の地点である折立キャンプ場に降ろしました。着いたテント場は芝生でふかふかで、これはいい夢が見られそうです。そのあと、1・2年生でします。今夜のメニューは石川君特性チキンのトマト煮です。美味しかった~。明日からがいよいよ本番です!綺麗な山頂を夢見つつ、寝袋に入ります。おやすみなさい。

渋谷

2日目

夏合宿2日目。ついに本格的な山行がスタート。折立ヒュッテを出て、私たちは最初の目的地である薬師峠キャンプ場を目指して出発したのである。

初日ということもあり、これから待ち構えている長期山行への不安と頂上から見える美しい景色への期待など様々なものを抱いていた。各隊の個性的なメンバー達との会話を弾ませながら登って行った。途中五光岩の付近で、道に迷いそうになり不安になったものの、無事に薬師峠キャンプ場にたどりついたのであった。キャンプ場に到着すると夕食の準備をしたり、昼食やおやつを食べたりと各々楽しく過ごした。

清水 悠平

 

3日目

8月3日

今日は黒部五郎岳に登る日。この合宿の主峰とも言えるこの山への道は、やはり日本の山らしく偽ピークの連続であり、いよいよ皆の膝にもピークがやってきていた。それでも気づけばもう黒部五郎の真下。山頂へはサブザックで軽快に、景色は圧巻の一言。まさに黒部五郎岳!振り返ると女子部員が景色に感涙していたが泣くのはまだ早い。メインディッシュは今、山頂から眺めている黒部五郎のカールを通過してテント場へ行くこと。足早に下り、いよいよカール!カールから見た黒部の雄大さに男子部員も思わず涙、こんな感動、まずない。

テント場ではパスタとココア飲みたい一年生の希望でパスタとココアを作り、就寝。

仲田

4日目

8月4日

夏合宿4日目です。朝3時に起床、4時に朝食ののち、5時に出発。天気は曇り。三俣蓮華岳への道中はなかなかの急登なところもありましたが、雪渓を見ることができ、楽しい道でした。曇りということもあって、しばらく涼しいなかを気分良く歩いていたのですが、頂上手前の巻道の分岐でパラパラと雨が…仕方なくレインウェアを着込みます。そしてガスで何も見えない三俣蓮華岳を経由し、三俣蓮華岳キャンプ場に到着。この頃にはガスも消え去り、そびえ立つ鷲羽岳がこれから行く急登を見せつけていました。キャンプ場の中に沢が通っていたためかこれでもかという程ハナアブで溢れかえっていました。幕営した後、サブザックで鷲羽岳へ。楽しい楽しい岩場を超えると今まで歩いて来たダイヤモンドコースや表銀座、一部の人間に人気な北鎌尾根が一望できる大展望が広がっていました。この日は行程が短く、鷲羽岳を下った後も時間が余っていたので、皆仲良く談笑したりヘリで運ばれた山荘の荷物を運ぶ手伝いをしたりおやつを食べたりして仲良く過ごし、翌日に地獄に備えて早めに就寝しました。

伊藤

5日目

8月5日

この日は三俣山荘から笠ヶ岳山荘までの実働7時間50分と夏合宿最長の行程でした。計画段階から心配していた残雪は梅雨明けからの豪雨でほぼなくなっていましたが、それでも大変アップタウンの激しいコースに加えテン場の張り数が少ないことから先発隊を出すことになり自分も先発隊に入りました。自分は昨年から先発隊をやっていたのでいつも通り行けばいいと思っていました。三俣山荘から大ノマ乗越まではコースタイムの半分以下のペースで順調に行くことができました。しかし大ノマ岳の急登、残雪だけだと思われていた秩父平、抜戸岳から笠ヶ岳山荘までのアップダウンと難所につぐ難所でおそらく今までの先発隊の中で最もきつい先発隊でした。その甲斐あって笠ヶ岳山荘には10時台に着き一番乗りでテントを張ることができました。しかしこの日は土曜日で宿泊者も多く山荘の人に場所取りを注意されてしまったためテント一張りぶんしかテン場を確保できなくなってしまいました。さらに後発隊も到着予定時刻になっても到着せずその間にみるみるテン場の場所もなくなっていきました。そんな中迎えに行った先輩から事情を聞いた4年生がテン場に到着し、テン場を確保してくれました。この時の4年生はとてもかっこよかったです!それから1時間後くらいに後発隊も到着。みんな本当にクタクタになりながらよく頑張って登ってくれたと思います。またハプニングにも動じず落ち着いて行動していただいた方達には本当に感謝しかありません! 

 

石川

6日目

 

そして迎えた夏合宿5日目、最終日。はじめは長く感じた夏合宿も今日でついに終わります。3日目、4日目と辛い行程を乗り越え、疲労もつのる中、4時に出発し、笠ヶ岳ピストンからスタートです。

 

笠ヶ岳山頂では朝日を見ることは出来なかったのですが、この日までに歩いてきた稜線が見え、なんとも言えない達成感に包まれました。そしていよいよ下山、笠新道です。この日は部員の体調などを考慮し、先発隊・特別隊といったようにいつもと違う隊編成で下山しました。それにしても笠新道、辛い、、、!はじめは斜面が急な岩場が続いていたのですが、岩場が終わり、あと少しかもと思ってからが長かったです。私は先頭を歩いていたのですが、なかなか終わりの見えない下山に心が折れそうでした。そんな中、前方に荷物を置いて戻ってきてくれた先発隊が見えたときは本当に嬉しかったです!

 

その後、下山予定時刻からはかなり遅れてしまったのですが、無事全員で完走!!ハプニングもありましたが、どの行程も変更することなくみんなで乗り越えることが出来ました。あの新穂高温泉での感動は忘れられません!!

 

当初の予定からは変更し、登山口からバスで移動し、5日ぶりの温泉に入り、この日は全員で松本駅にてビバークしました。

 

 

 今回の山行は身体的にも精神的にも今までで最もきついものでしたが、初めての長期山行で辛いだろうに元気な後輩、一緒にいて本当に楽しい同期、頼もしい先輩方のおかげで最高の夏合宿になりました!!みなさんありがとうございます。お疲れさまでした!!!

清水 恵美