リーダー養成合宿

8月11日〜20日の9泊10日で今年もリーダー養成合宿に行ってきました!

二年生男子8人、女子3人の11人が新リーダーになりました。

新リーダーたちに1日ずつ担当に分かれてもらい、活動報告を書いてもらいました。



✳︎8月11日 1日目

いよいよ9泊10日のリーダー養成合宿が始まります!初日は高西が報告させて頂きます!

集合はおなじみ新宿のバスターミナル。みんな、すごい大荷物!9泊なんて今まで経験した事もないので、当然ながら9泊分の荷物も初体験。特に赤いミレーの背高のっぽ具合と言ったら!笑

夏合宿からの日数があまり経ってないこともあり、まだ疲れが取れていない人もちらほら…?

バスを待っている間に、なんとてんこさん、なつをさん、りっち、おかのがお見送りにきてくれました!さらにてんこさんからは一人一人差し入れと、手作りのお守りを頂きました。本当にありがとうございます!

バスに乗り込み、いよいよリー養が始まるんだなあと実感。不安もありますが、この10日間、頑張ろうと胸に誓いながら、夜行バスに揺られるのでした。


✳︎8月12日 2日目

引き続き高西が報告させて頂きます!

さてさて到着しました上高地!去年の夏合宿のゴール地点が、今年はスタート地点になります。

いざ出発!上高地から明神館、徳沢へ。道こそ平坦なものの、ザックの重さにみんな悪戦苦闘。このさきやっていけるのかと不安に駆られつつも一歩一歩進んでいきます。

今合宿では、2年生を3年生とは別にふたつの隊列に分け行動していきます。普段とは異なり、同輩だけということもありちょっぴり新鮮。

さてさて徳沢から、隊列に分かれ蝶ヶ岳ヒュッテを目指します。

ザックの重さにきつい辛いなどと言い合うも、まだまだ元気な私たち。途中あった妖精の池ではみんなで大はしゃぎ。本当に妖精はいたのかな?笑

そこから長塀山を経て、やっとこさ蝶ケ岳ヒュッテに到着!この日は風がかなり強かったこともあり、テントの設営は大変でした…。

この日の夕飯は2年女子で、チキンのトマト煮を作りました!ちょっとしょっぱくなってしまったけど、美味しくできた…はず!

明日は蝶ケ岳ヒュッテから、常念岳を超え、常念小屋を目指します。天気はあまり良くなさそうですが、どうなることら…。

✳︎8月13日 3日目

リー養3日目、その日は6時間ほどかけて蝶ヶ岳ヒュッテから常念小屋まで行きました。行動時間が短く、楽勝だと思っていた自分は前の日食った桃以上に甘く、つらい1日となりました。

 朝、ガスで視界が悪い中歩き始めてすぐに、雨。タイミングが悪すぎる。休憩まであと15分ほどで、15分なら雨具を着なくてもなんとか行けそうだがポケットには水に弱いと評判のiphone。すぐに見えてくるはずの分岐がなかなか見えず、雨、風、ガスとスマホ浸水の危機という不安を抱えながら、先を急ぎます。途中で雨具を着て、スマホの安否確認をしましたがその後さらに苦行は続きます。その日のコースは確かに時間は短いのですが、小ピークが何度もあり、高低差もあるため滑りやすい樹林帯を下って、登りはしっかり急登を繰り返さなければなりませんでした。そんな大変な目に遭いながらもたどり着いた常念岳の山頂はばっちり曇っていてお世辞にもきれいとはいいがたい景色でした(泣)。

 その日のテント内にできた湿地帯は2日目の池にちなんで妖精の池と名付けられ、濡れた雨具やザックカバーがそこに埋葬されました(笑)。 小金谷


✳︎8月14日 4日目

リーダー養成合宿4日目、担当の野村です。4日目は、常念小屋をスタートし、ヒュッテ西岳へ向かいました。朝から天気は良くなくて、どんよりした雲に囲まれながらのスタートでした。

 途中、大天井ヒュッテの辺りで大雨のため30分ほど休憩。小屋の人曰く「しばらく止む気配はない」ということで、停滞していても仕様が無いので、土砂降りの中ではあるが、小屋を出発してヒュッテ西岳へ向かい始めました。

3時間ほど歩いた後、ヒュッテ西岳に到着。その時点でほとんど雨は止んでいました。稜線上テント場ということで、風が強かったが、濡れていたテントなどは乾かすことができました。

 テントの設営を無事に終えて、5日目に備えて各自テントで休息。夜中、強風が吹き荒れているという状況の中で眠りにつきました。 

 

✳︎8月15日 5日目

この日は本合宿のメインと言っても過言ではない槍ヶ岳に登りました。ここ数年成城ワンダーフォーゲル部は悪天候のせいで槍ヶ岳に登れていません。今年こそは登りたい、その気持ちが通じたのでしょうか。その日は綺麗に晴れました。めでたいめでたい、そのように思いながらテント場を出て数時間、槍ヶ岳に着きました。正直にいうとそれまでの道も筆舌にし難いほど怖かったです。筆舌にし難いほど怖かったのでここでは書きません。槍ヶ岳の麓に立たちその大きさに驚きました。人の多さにも。

意を決して登っているとフランス人とすれ違いました。へっぴり腰の。欧州列強の1つ、フランスの民にすら腰を引かせる槍ヶ岳、恐るべし。かく言う私は頂上では直立二足歩行という人間のアイデンティティを捨て常に四足歩行でありました。しかし景色は壮大。360°山に囲まれとても綺麗でした。とても怖かっですがやはり槍ヶ岳に登れて良かったです。登山をしてる者としてランクが1つ上がれたのかなと思います。

大舘

✳︎8月16日 6日目

前日、佐藤君が高山病で死にそうだったためこの日はルートを変更し三俣山荘での宿泊に。幸い彼の体調も戻り意気揚々と双六小屋を出発し三俣蓮華へと向かいます。この日は久々の快晴で心なしか皆の足取りも軽そうです。分岐で荷物をおろし恒例のサブザック山行。いざ山頂へ。前日死にそうだった佐藤君、みんなの心配もどこ吹く風、「気持ち悪い、頭痛い、丸山助けてくれ、俺は死にそうだ」なんて嘆いていた彼はどこにいってしまったのか。ギャーギャー騒ぎながら登っております。    

山頂からは槍、常念などこれまで歩いてきた道のりがはっきりと視ることができ「ずいぶんと遠いところまで来てしまったなあ」なんて感慨に浸っていました。空を見上げるとたくさんの飛行機雲。とても綺麗な、すがすがしささえ感じるような光景なのですが、明日は雨なのではないか。一抹の不安が胸をよぎります。

三俣山荘に到着後、テントを建て、ぬれた服を乾かし次に向かうは日本百名山鷲羽岳。山頂までは結構な急登でしたが空荷だったため楽々登れました。山頂でのんびりしていると嫌な予感が当たったのか案の定ガスってきてしまい逃げ帰るように物凄い速さでテン場へと引き返しました。雨が降ってこない内に夕飯を済ませ、明日のルート確認なども終わらせ、リー養6日目終了です。どうか神様、明日も晴れますように。  丸山


✳︎8月17日 7日目

長い長いリー養も折り返し地点を過ぎ、7日目。終わりが近づきつつあります。

朝起きると、しとしとと雨が。水浸しのモンベルに泊まっていた男子3人は、忘れられない一夜になったとかなっていないとか...(笑)

話はそれましたが、この日はというと、様子を見ながら幾度か判断を重ねたけれど、停滞。体調や今後の日程を考慮しての決定でした。これもまた良い経験です。スマホで映画をみたり、大富豪をしたり、ガールズトーク(?)に花を咲かせたり...。1日をテントの中で過ごし、疲労の溜まった体を休める休息日となりました。

しかし、依然として降り続く雨により、テントの中に海が出現。テントを設営する場所選びがいかに大切か、身体をもって学びましたね...。

強い雨風による恐怖のなか、眠りにつき、明日はいよいよお楽しみの温泉と小屋泊です。


7日目の報告担当、瀧崎でした!

✳︎8月18日 8日目

 リーダー養成合宿8日目の行程は、前日の天候不良の影響もあって停滞していた三俣山荘から今回の合宿のメインの一つである”日本一遠いと言われる温泉”の高天原温泉から宿泊先の水晶小屋までという道のりであった。 (予定では、雲ノ平からの高天原温泉からの水晶小屋という行程だったが、まぁ雲ノ平は天候が良い時の次回でのお楽しみということで…今後に期待!!)

 この日は、1:30起床の3:30出発という一日の始まりにしては過酷すぎじゃないと思ったり…。でも、前日は天候不良により停滞したから体力・精神力共に休めた?から大半の人は大丈夫だったのではないかなと思ったり(笑)。それでも、多少の雨は降っているし3:30過ぎはまだまだ暗いので慎重に集結地点の岩苔乗越まで進む。岩苔乗越から高天原温泉までは提案により、サブザックで向かうことに。おかげで予定時刻よりも早く温泉につき、2時間近くも温泉でゆったりとくつろぐことが出来た。合宿中に温泉に入れるとはこんなにもありがたいものだとは…、これまでの十分に疲れた体を引きずってきた甲斐のある温泉で、あったかいお湯は疲弊した体に沁みわたりますね! でも時間になったらザックを拾いに乗越まで、つらく悲しい同じ道をひたすら登って戻らなければ、そしてそこから1時間ほど歩くとこの日の目的地の水晶小屋に着きました。この日は、㊗:初の小屋泊ということでテントを張ったり、ごつごつした所で寝る等などの面倒なことをする事もなく、皆思い思いに昼食を食べたり、水を汲みに山を下りに行ったり、昼寝をしたりとした後で雨等の心配をすることもなく夕飯を食べられ、一日の最後は久々にふかふかの布団でしっかりと爆睡。

 10日間にわたる長い長い合宿も下山まであと2日となり、「短いようで…」とかよく言うが、いや~本当にここまで長く感じました()。この合宿に参加して、体力・技術力・緊急時の対処法等々、全てで力不足を痛感しました。きっとこの合宿に志願しなかったらこれからも勘違いしたままだったと思うから、この合宿を最後まで経験出来て良かったと思います。

岩川

✳︎8月19日 9日目

布団から出たくない!あと五分!誰しもが思っていたことでしょう。切実に布団のありがたさを感じました。


初の小屋泊でお世話になった水晶小屋ともお別れ!


この日向かう場所はまず水晶岳。朝の景色は綺麗で格別でした!ひそかに水晶を探しましたが見つかりませんでした。良い子は真似しないでください!


次に向かうは赤牛岳

道を歩いている途中…赤い屋根が!

昨日通った高天原山荘ではありませんか!

温泉はとても気持ち良かったですね(しみじみ)


そうこうしているうちに赤牛岳に到着!りーよう最後の山と考えるとなんか寂しかったです。最後の記念写真を撮りました。


そしてそしておまちかねの読売新道がやって参りました!先輩からは山が嫌いになる所と聞いていたのでちょっと心配でした。


歩き始めてふと後ろを見ると驚きの光景が


なんと丸山くんが木の実を食べているではありませんか!行動食がつきたそうです

さすがワンゲラーですね


みんなで看板の数を数えながらひたすら下山!かなりつらかったのですが、なんとか奥黒部ヒュッテに到着

先輩たちがとてもはやくついていて驚きました


そして楽しみの夕食!

今回はペンネを作りました。鍋の前には、あーまたですか(笑)おーだてくんがいます。かれはいつも率先して手伝いをしてくれていて本当に助けられています!


肝心のペンネの味は

とても美味しかったです!

明日で合宿も最後だ


次の日に備えて皆爆睡です      佐藤

✳︎8月20日 ついにリーダー養成合宿も最終日。

しかし、ここで過去最大の危険ルートを通ることとなってしまった。小屋の人に聞くところによると、なんと一週間前にひとが亡くなってしまったところを通ると言うのだ。いつもより早い朝を迎えていざアタック!地図に書いてあった通り、ハシゴが多くさらに雨っぽくて滑りやすくとても危険であったがなんとか無事切り抜けた。その後ローカルな船に乗り対岸に行き、そこから最終地点黒部ダムへ。楽だろうと思われていた道は、意外と長くしかも起伏も激しく大変であった。それでもなんとか、最終日パワーで到着。

下界の技術に驚きつつ(笑)、バスを乗り継いで松本駅へ。最後の難関?牛角に乗り込んだはいいものの、皆グロッキー状態で退店(もどした奴もいたが、、)。明日ついに家に帰れるという思いを胸に、おなじみの駅ビバで夜を明かした。

リーダー養成合宿お疲れ様でした!!本当の本当に疲れました。10日間も山で過ごしたと考えるとぞっとします。歯を食いしばるほど重かったザック、久々の強い雨風の中登った常念岳、寝苦しかった初の小屋泊、もう二度と行きたくない読売新道などつらい思い出いっぱいですが、一番の思い出は山小屋から漂う美味しそうな匂いからしおりんと逃げたことです。もちろん楽しい思い出もたくさんあります。念願の槍にも登れて良かったです。みんなも満足そうでした。リー養でしか経験できないこともたくさんありました。途中何度も家に帰りたいと思っていました。でも他のみんなが頑張る姿を見て最後まで頑張らねばな!と思えました。ゴールの黒部ダムでは達成感に耐え切れなくて思わず涙を流しました。こんなに感動するくらい素晴らしい合宿でした。今回の合宿で2年生は11人がリーダーになりました。この合宿の経験を今後の活動に活かしていけたらと思います。梅田


リーダー養成合宿を終えて一週間。忘れかけていた下界での生活にも慣れ、改めてリー養について振り返る。

    まず、一年前の自分がリー養に行ってる自分の姿を見たら驚愕するだろう。一年前の自分は正直、リー養に行く気など全くなかった。一年生の時の山行はすべて短い日程の山を選んでいたし、一週間以上もお風呂に入れないなんてありえない!と思っていたからである。しかし、二年生になって考え方が少し変わっていった。『せっかくワンゲルに入っているなら、たくさんの山に行こう』と思うようになった。甲武信ヶ岳、高尾陣馬、八ヶ岳、丹沢、妙高火打と行ける山行にはすべて参加した。

なぜ、突然に心変わりしたのかは自分でもよく分からないが、これらの山行での経験がリー養に活かされたことは間違いないだろう。又、リー養の予行練習と考えていた、夏合宿が二泊で終わってしまい不安にもなったが、五月〜七月の山行への参加が精神的な面に於いても自分の糧となった。

    最後にこれからの抱負について書く。これからは私達、現二年生24人で部活を引っ張っていくことになる。そして、リー養参加者はリーダーとして隊列を率いて山行の責任を持つことになる。今までの山行で得た知識や経験、諸先輩方からのアドバイスを基に自分達のカラーを出しながら一致団結して、『ワンゲルに入って良かったなぁ』と思える部活にしていきたい。

    最後の最後に一つだけ。リー養最終日に下山して見た黒部ダムの放水と虹は

『いっしょうもの』だろう(笑) 上野