リーダー養成合宿(2014.8/17~8/23)

2014年のリーダー養成合宿は2年男子4名とむさい…いやなんとも頼もしいメンバーをつれて、剱岳から薬師岳までを縦走しました!

本当は烏帽子岳までの9泊10日を予定していましたが、天候の関係により、撤退の判断を下しました。

しかし大切なのはそれまでの過程です。

二年生が自身で考え、行動し、個人個人の責任をしっかりと全うしていたと思います。

6泊7日と短くはなってしまいましたが、とても充実した意味のある合宿でした。

それまでの記録を書き記していきたいと思います。

 

  

8月17日(日)・・・くもり時々雨

6時50分頃に新宿駅を出発し、富山県へ。

2年生の女の子たちが差し入れをもってきてくれました。ありがとう!

 

富山に14時頃到着し、観光でもしようと思っていたのになんと雨…幸先悪い…

なのでみんなで富山名物のブラックラーメンを食べました。

感想は濃い醤油味です。イカ墨とかは入ってません。

 

そして寝床を探しにプラプラしていると、親不知まで縦走していた4年生に遭遇!励ましにきてくれたなんてなんてやさしい先輩なのでしょう…

 

富山駅は工事をしている関係もあり、屋根があり、平坦で、電気が消えているという最高の寝床を発見し、明日から始まる山行にむけて就寝。

 

8月18日(月)・・・晴れ

富山駅からバスに乗り、室堂へ。

4年生の古賀さん、高根さん、お見送りありがとうございました!

 

室堂に到着すると、、はい、快晴です!久々の快晴!

景色も最高で、なんて素敵なスタートなんだ。と思ったのもつかの間、

持っている荷物は9泊分、二年生たちは30キロほど重さがあったみたいです…

 

雷鳥山荘まで準備運動と歩いていきその先に待ち受ける急登にみんな愕然、、、

さすがにいつもすこぶる体力のある二年生たちも苦しそうでした。

しかしそんな中でも歌を歌ったり、みんなで励ましあいながら急登もすぐに登りきり、1時間以上巻いてキャンプ場に到着しました。(12:15)

剱岳頼むから晴れてくれ。

 

8月19日(火)・・・霧

サブザックを背負って剱岳をピストン。昨日の荷物が嘘のように身軽でみんなどんどん登っていきます。朝焼けがとてもきれいで頂上の景色に思いを馳せながら…

 

一服平についたころにやってきました、下から真っ白いガスが。前剱に着くころには辺りはもう真っ白で霧雨も降ってきました。荷物は軽いし楽勝じゃないかと思っていたが、なんだかんだ急坂がつらい。そしてさらに渋滞に巻き込まれ、思うように進むことができないためにだんだんと寒くなっていく。カニの横這い、縦這いもくさりはあるものの濡れていてとても滑りやすい。

 

何とか頂上に着いたはいいものの、案の定頂上の景色は真っ白。

みんなで写真を撮ってすぐ下山。もう寒くて寒くていられませんでした。

下りのカニの横這いでは足場はどこ?とい言いたくなるようなところで、みんなで叫びながら下りていました。特に苗字が“た”から始まって“ぶ”で終わる人はかなりびびってました。笑

 

11:10頃に剱山荘に到着し、テント場にもどるとさっきまでの天気は嘘のように晴れていました。

とにかくみんな無事に剱岳を登ることができてよかった。

 

8月20日(水)・・・くもり

朝から霧が濃いために前が見えず登山道が見当たらない。なんとかコンパスを使い道を発見し最初から疲労が・・・

今日は剱沢キャンプ場から五色ヶ原キャンプ場までと十日間で最もコースタイムが長い日。

太陽は出ていなくて登りやすいものの、強風と霧雨で寒いのなんの!

コースタイムは巻いていたため、大汝小屋に避難し体を温める。この小屋は春に上映された「春を背負って」の舞台になっており、小屋の中には役者さんのサインがたくさんありました!

 

立山に着いても景色は真っ白で、昨日の剱岳と全く同じ。きれいな景色が見たかったな…

お祓いをして頂き、明日からは晴れるように祈る!!

 

そしてまたここからが長い・・・登って、下りて、登って、下りてを繰り返し、最後の登りを登って、さらに長い木道・・・そしてやっとのことで到着。二年生たちもかなり苦しかったようです。

テントに着いてからも雨が降ってきて、明日は晴れてほしい、、、

 

8月21日(木)・・・晴れ

今日は朝から晴れていて、しかも一番時間が短い日!すてき!

スゴ乗越小屋まで目指します。

とりあえず越中沢岳までさくさくと進み、そこからがつらい…急坂を下り、また急坂を登り、の繰り返しで小屋はずっと見えているのでメンタルがやられますね。

時間が短いからといって侮ってはいけないと悟った一日でした。

 

5日目ということもあり、みんな体にきていました。しかし荷物はだんだんと減っているので大丈夫でしょう。

テント場についてからも太陽の日差しが痛く、日陰もないためになぜか男子は上半身脱いで日焼けしていました。昨日の濡れていたテントも乾き、明日の薬師に向けて体を休めます。

 

 

8月22日(金)・・・晴れ

 朝からかなりの快晴。やっぱり晴れだと気持ちがいいですね。

二年生たちは荷物が減ったからなのかどかどか進んでいきます。

薬師岳山頂付近は風が強く、休憩しているとすぐに体が冷えてきます。そのためほとんど休憩できませんでした。6日目にもなってくるとやはり全身に疲労がたまり、最初と比べて足があがらない…

 

山頂でも青空が広がっており、今回の合宿で初めて山頂で景色を見ることができました!

石で風を避け、30分ほど休憩し、もうここからは下りだけです。

下りとなるとなぜ男子はこんなにも速さが倍になるのでしょう・・・みんな一気に下っていき、10時頃にはもうキャンプ場についてしまいました。早すぎる・・・

 

しかし夕方になってくると雨が・・・明日が思いやられます。

 

8月23日(土)・・・くもり

夜中の12時頃からすさまじい雷と強風に目を覚まします。

雷は今までのどの合宿の中でも比べものにならないくらい恐ろしかったです。光ったと同時にテントが震えるくらいの音が鳴り響き、その状態が夜明けの3時頃まで続きました。

 

太郎小屋に避難をし、そこで小屋の方にお話しを聞くとテント場のすぐ近くに雷が落ちたようで、明日明後日はよりすごい雷がくるので撤退することを勧められました。

やっとここまで来てあと三日なのに、、、

しかし全員で話し合った結果、安全を第一に考慮し撤退を決意しました。

 

最後まで達成することができず、またその感動を二年生に伝えられなかったことがとても悔しく、また心残りで、今までのワンゲルでの経験を振り返りながらの下山はとても長く感じました。

 

まとめ

リーダー養成合宿で最後まで到達できなかったことは本当に悔しく、心残りでもあります。

しかしそれまでの過程の中、二年生たちは来年度の部活を担う上での責任や経験ができたと思います。

自分のやりたいようにやるのではなく、相手のこと、そして全体のことを考えられる人こそが真のリーダーだと思います。そのことを常に心に留め、二年生にはこのリーダー養成の経験を来年に生かしていってほしいです。

 

長くなりましたがご精読ありがとうございました。